銀河空港
All Songs Box:7枚目7曲目
歌い出し:三番ゲートに 入る前に もう一度 あなた 抱きしめて
ポイント:何だ、この本格的な昭和ムード歌謡は!
アルバムでは「CANDIES 1676 DAYS〜キャンディーズ1676日〜」に収録。Wikipediaによるとこの曲は「『春一番』(1976.4.1)用の楽曲だったが未レコーディングに終わった(あるいはレコーディングされたもののお蔵入りに?)。後にステージのみで歌われた。」と説明がされています。
色々なジャンルにチャレンジしているキャンディーズですが、そのような数多くの曲の中でも、ひときわ異彩を放つ一曲ではないでしょうか。まさにド昭和歌謡曲といった感じです。
もしお聴きしたことがない方にはまずは実際の音源を聞いていただきたいと思います。
銀河空港の動画
小さいころ食堂で流れているAMラジオがこんな曲が多かったなあと思いました。
しかし、このような中にもキャンディーズならではの特徴と魅力が存分にあります。
銀河空港の聴きどころ
作曲・編曲の馬飼野康二。こういう曲はいくらでも作れるのでしょうね。ただ、キャンディーズに提供することを意識した曲作りとなっているのではないでしょうか。
それは、ボーカルのアレンジ、テンポの良さの2点で、先ほど昭和歌謡曲とはいいましたが、それに留まらないのはキャンディーズならではの魅力を作り出していると思います。
緊迫感ある出だしとそのあとのスキャット(?)、フルートのリード、その時の小刻みなドラムから導入部へのリズムの変化はたまらなくかっこいいい!その後も跳ねるようなベースとドラムが、なんというのでしょう”ロックン・演歌”といった表現。
ボーカルのアレンジは下記のような構成になっています。
1番:ランちゃん→スーちゃん→3人
2番:ミキちゃん→スーちゃん→3人
導入パートを歌う、ランちゃん、ミキちゃんがそれぞれの解釈で雰囲気を出してうたい(過剰に思われるエコーもこの曲ならではです)、緊張感を解き放つようにスーちゃんが繋いでいく、そして3人で締めるという黄金パターンです。
ランちゃんとミキちゃんの歌い方は曲調をだいぶ意識しているようで(どこかでミキちゃんがこの曲のこぶしが難しかったという感想を
漏らしていたというエピソードを見たことがあります)、ミキちゃんの方に注目しがちですが、ランちゃんもさすが将来の大物女優だけあって雰囲気を醸し出しています。
いまだにこういう曲のニーズはあると思うのですが、なかなかありませんよね。
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一番は熟女が歌いだして、後半を女子高生の娘が引き継ぎ、JAL国際線で飛び立つ。
二番は独身OLが歌いだして、後半を女子高生の妹が引き継ぎ、
国内ローカル便で飛び立つ・・・
そんな感じがしてしまう、黄色組の一人です。(^^)
何でも歌えて、それを唯一無二の絶妙な音楽にしてしまう、キャンディーズの凄さですね。
08 6月 2012 at 21:59:13
POP演歌調の独特の作品でいい味出していますね!ソロを三人で割り振ってますが三人ともそれぞれ個性の別れる歌い方が興味深いです。
ランちゃんの何かストーリーを予感させるような謎めいた感じの歌い出しで曲のイメージを決定させている感じでしょうか。
個人的には「もう遅いわ~」のスーちゃんが素晴らしいですね。この曲のハイライトなのではと思います!初期のフワフワ声がキラキラ声に変わっている歌唱なのではと思います。
ミキちゃんパートの「こぶし」もスゴいですね!そう言えば紅白のトリで都はるみさんが「北の宿から」を歌った時にすぐ後ろにキャンディーズが立っていましたがこういう時にいろいろなものを吸収してしまうのでしょうね。さすがはミキちゃん、何事も徹底してますね!
と言う訳で三人共個性的な歌唱なのに統一感のある曲に仕上がってますね!
すみません。adminさんの今回の記事アップの前から上記のコメントを温めていましたのでそのまま記載させて頂きました。
09 6月 2012 at 0:12:49
皆さんのコメントにいちいちうなずくばかり、それぞれうまくこの歌をとらえていますね。熟女と独身OLですか、確かにそんな雰囲気。
私は個人的には3人で歌う「おねがいよお・・・」と「ほしくずにい・・・」のところが好きです。
この歌はステージで歌われた(確かにwikiに載ってました)とありますが、どんな衣装でどんな振付が付いていたんだろうと想像するのもまたタノシ、です。シックな感じだったのかなあ・・・・
10 6月 2012 at 12:01:22
うめじい様、はじめまして。
ライブ記録をあたってみましたが、直接記録はないようですね。
>http://www.ya.sakura.ne.jp/~kaki3/can/live/list.html
ただ78/3/15のつま恋で、銀河系まで飛んで行け、がありますのでひょっとしたら、一緒に歌ったかも?
だとすると、こんな公開リハ衣装だったでしょうか。
>http://www.youtube.com/watch?v=Q7HFgkkFNqw
お好きなラストの三人で唄うところは、美樹さんが
「キャンディーズサウンドでしょ」と自信を示したフレーズですね。本当にこの曲、洗練されていると思います。
初めて聴いた時は、え?これがキャンディーズ?だったのですが・・・(^^)
10 6月 2012 at 19:17:59
みなさん、早速のコメントありがとうございました!
こんなに早々にコメントをもらえるのはうれしいです。記事のアップをもっと早めないといけないなと思いました。。
個々の返信は改めて書かせていただきます。
11 6月 2012 at 8:50:40
この曲を初めて聴いて、昔外国に住んでいた頃、恋人と別れて日本に帰国しときのことを思い出しました。
『離陸するジェット 遠い街明かり』と言う部分と、『シールバーグレイの翼 オリオン座を目指してる 星屑になりたい・・・』の部分は、あの時の真冬の夜の切ないフライトを思い出し、思わず涙が出ました。
それにしてもアイドルだったキャンディーズが、こんな大人の曲を上手に歌いこなしていたなんて驚きです。
05 6月 2014 at 17:42:26