ご機嫌いかが
1976年5月31日発売の10枚目のシングル「夏が来た!」のB面曲。この時期のシングル曲はアルバムに収録されていないものも多いですが、この曲もそれに該当します。この曲はキャンディーズならではの爽快感にあふれていて、初夏の雰囲気にぴったり。アルバム「夏が来た!」の1曲となっていても良かったのではと思う曲です。
「ご機嫌いかが」の動画
動画自体はこの曲とは関係ないDVDのものですかね。
「ご機嫌いかが」の魅力
この曲を聴いて最初に耳につくのは、リードのスライドギターと思います。(「夏が来た!」は水谷公夫氏がギターだったと思いますが、このギターも水谷公夫氏の演奏ものでしょうか。)
実際、このリードギター自体はアレンジの中では、それほどフィーチャーされている訳ではないですが、当時の歌謡曲としてもちょっと珍しいのではないでしょうか?そのギターを薄めるような印象もあるのですが、全編にわたってオーケストラとシンセサイザー(?)がメインで大きい割合を占めています。
このアレンジについて結果としてどうだったのか素人の考えですが、せっかくなのでこのリードギターをもっと前面に出して、もっとロックぽくアレンジした方がストレートなかっこいい曲になったのではないかと思ってしまいます。
この曲最大の魅力はボーカルアレンジ。この曲は3人が歌い継ぐ典型的なキャンディーズ曲です。リードはランちゃん→スーちゃん→ミキちゃんの順で、最後が3人で、という構成です。
ランちゃんはちょっと気取った歌詞の内容をうまく表現して無難に歌いきっている感じです。スーちゃんも同様なのですが、このパート(一番では「街に行く~」と「バスに乗るの」の間合い)はタイミングが難しいのか、ちょっと緊張している感じを受けます。このパートまでは、テンポを半分に落としてアップテンポながらも、ゆったりとした印象です。
そしてミキちゃんパート。8ビートのテンポに戻り、サビまで続いていきます。車でいうと一気にトップギアに入ったというのでしょうか。開放感あふれるメロディで、ミキちゃんファンでなくとも伸びやかなボーカルに心奪われる限りではないでしょうか。そして3人のコーラスで歌い継いで行ってサビに至るという、一つの黄金パターンですね。
個人的には二番が好きです。
緑の風が やさしくて 素敵なことが起きたわー
見知らぬ人にさりげなく 挨拶できたのー
グッ、グッ、グッ、モーニング ご機嫌いかが
グッ、グッ、グッ、モーニング ご機嫌いかが
面白いのは歌いだしと同じ 歌詞でフェードアウトしていくところ。
ずっと頭の中でリフレインしていきます。
最初にアレンジが、どーのと書いてますが、作曲・編曲の馬飼野康二氏ならではの計算された展開なのだろうなと感心します。やはり現状のアレンジのまま、が最良なのでしょうか?皆様はいかがでしょうか?
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私もロック大好き人間ですからスライドギターが前面に出ていたらもっと
面白い曲になっていたかもしれませんね。
まだ1976年ですからロック色が強すぎると渡辺社長のOKが出なかったかもと考えるのは私だけでしょうか?
でも楽しい曲ですよね。
晴れた朝はつい「グッグッグッ、モーニン ご機嫌いかが」と口ずさむ44歳です。恥ずかしながら(笑)。
20 5月 2013 at 19:07:01
ベースラインはロックンロール、キーボードはロカビリー調・・・サウンド的には結構ゴージャスな印象ですね。ランちゃんの抜けの良さ。スーちゃんのフワフワ感。ミキちゃんのネットリ感・・・ボーカル的にも三人の個性が見事に表現されてますね。歌詞的には「見知らぬ人にさりげなく挨拶出来たの~♪」が三人の礼儀正しさを表現してるようで好きです!
こちらがA面でもいい線いったのでは? とも思えますがやはりこの時期のA面曲はランちゃんメインが王道だったのでしょうね!
25 5月 2013 at 0:01:12
crossroadさん
コメントありがとうございます。
この曲のリードのスライドギターで後から思ったのは、間奏のシンセサイザー(?)のメロディラインはスライドギターにぴったりあうようなメロディの気がしました。どこかでスライドギター規制が入ったのか、元々なのか・・謎ですね!
27 5月 2013 at 21:46:58
わなうささん、コメントありがとうございます!
>歌詞的には「見知らぬ人にさりげなく挨拶出来たの~♪」が三人の礼儀正しさを表現してるようで
上記確かに、仰る通りですね。この歌詞がしっくりくるアイドルはあまりいないかもですね。
TVか何かのテーマ曲にしてもいいかなという曲と思いました。
28 5月 2013 at 8:51:12
渡辺晋さんが穂口さんに「ザ・ビーナッツは2匹目のどじょうを狙うような歌は歌わなかったぞ」いい(春一番→夏が来た)B面は書かせてもらえず、しばらく干されます。
急遽きまったB面は森雪之丞&馬飼野康二でした。
18 4月 2020 at 19:00:54