傷つく世代

作詞:有馬三恵子;作曲:筒美京平;編曲:竜崎孝路;
All Songs Box:1枚目8曲目
歌い出し:会えば会うたびあいつ とても謎なの
やさしくて 頑固で 冷たくて
ポイント:初期のランちゃんのハードなボーカルが炸裂しています

伊藤蘭(ランちゃん)のボーカルスタイルは、時期によっても特徴がでており単に表情豊かというより、キャンディーズの3人の中では一番変化したキャラクターといえると思います。後期からはあまり想像つかないのですが、デビュー当初のランちゃんは、はちきれた感じのボーカルが特徴のように思います。もちろん初期の藤村美樹(ミキちゃん)にも同じような元気さがあるのですが、はじけ具合ではランちゃんのほうが上を行く気がします。有名なところでは、デビューシングル「あなたに夢中」の歌いだしの部分を思い出してもらえばわかると思います。

この曲はランちゃんの初期のボーカルスタイルが全編にわたって聴くことができるある意味、編年学的資料と位置づけられるのではないでしょうか。(ランちゃんの歌の場合、なぜかこのような記述スタイルになってしまいます)。
早いテンポのギターイントロに続き、韻を踏んだ歌詞。
それ程熱く歌うような内容では・・・というほどホットに歌っています。

ああ どうして この世に あいつがいるのよ
どうしてお互い 傷つけあうの 

オリジナルではデビューアルバム「あなたに夢中/内気なキャンディーズ」のB面に収録されています。このアルバムのB面は当時のアイドルなどのカバー曲で構成されており、この曲についてはオリジナルは南沙織の曲ということです。南沙織とは声の質などは同じ系統で、南沙織の曲を聴いていてもランちゃんと似ているなと思う瞬間があります。この曲ではそのあたりをかなり意識して差別化を図って歌っているような気がします。



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4 コメント

「傷つく世代」への4 件コメントがあります。

  1. crossroad

    この曲のイントロはデレクアンドザドミノスの「LAYLA]に少し似ているとおもいませんか?私だけかな?でも疾走感のある名曲だとおもいます。

    20 5月 2013 at 16:48:53

  2. admin

    crossroadさん、
    歌謡曲調に紛れていますが、言われてみると確かに。
    南沙織バージョンもキャンディーズバージョンも思うのですが、かっつりしたギター演奏ですよね。
    最近の歌謡曲(最近歌謡曲ってないのかもしれませんが)にも見習ってほしいと思う所です。

    25 5月 2013 at 0:43:05

  3. crossroad

    adminさん、

    確かにこの曲のギターは当時としては、かなりヘビーなサウンドだと思います。

    またギターの話で申し訳ありません、昔から気になっていたのですが、
    シングル「内気なあいつ」、LP「危ない土曜日/キャンディーズの世界」で、
    ランちゃんが白いフォークギターを持っているジャケット写真なんですが、
    ランちゃんはギター演奏出来たのでしょうか?長年、気になっている事なんですよ!

    もしご存じでしたら、教えてください。
    よろしくお願いします。

    26 5月 2013 at 19:38:05

  4. admin

    crossroadさん、コメントありがとうございます。
    フォークギターですが、どうでなんでしょうね。演出な気もします。。。
    後年、自作曲の作曲の仕方について3人が話をしている音源が残っているのですが(youtubeにあると思います)、そこでランちゃんは「鼻歌のように歌ったのを先生に譜面におこしてもらう」的なことを言ってました。
    ということを鑑みると、それほど楽器は達者ではないのかと想像しました。

    想像ですので、どうでしょうねー。

    19 6月 2013 at 9:02:46

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