年下の男の子

作詞:千家和也;作曲:穂口雄右;編曲:穂口雄右;
All Songs Box:2枚目16曲目
歌い出し:真っ赤なリンゴを頬張る ネイビーブルーのTシャツ
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子
ポイント:いわずと知れたキャンディーズの出世作。 斬新なアレンジで古さを感じさせない名曲です。 75年2月21日発売。最高位9位。

それまでセンターだった田中好子(スーちゃん)に代わり伊藤蘭(ランちゃん)がリードボーカル取った初めてのシングル曲。この曲のオリコン最高位は9位。ご存知のように、これ以降、シングル曲のほとんどでランちゃんがセンターをつとめ、ここから先、「春一番」、「ハートのエースが出てこない」などのヒット曲に恵まれたキャンディーズのターニングポイントになった曲です。

この曲では、ランちゃんの年上キャラを前面に出して成功したといわれますが、それよりも曲のよさが一番の成功の要因なのではないでしょうか。次シングル「内気なあいつ」などはほぼ同じコンセプトの割には現在における認知度低いですし、同時期のスーちゃんの「涙色の幸福」も同じように年上目線の曲です。
この曲自体のレベルがとても高いと思います。一度聴いたら覚えられるメロディーですが、単純でもなく、アレンジも当時のアイドル曲としては斬新だったのではないかと思います。
このようなポップロック調の曲はその後のキャンディーズの方向性を決定したのは事実で、それから「夏が来た!」や「ハートのエースが出てこない」などにつながっていったのだと思います。

振り付けについて


さて、気になる振り付けですが、基本的なランちゃんパートだけでなく、サイドのスーちゃん、ミキちゃんの振り付けも気になるところだと思います。特に「寂しがり屋で、生意気で、憎らしいけど、好きなの」と「私のこと 好きかしら はっきり聞かせて」のところは映像だとランちゃんのアップになってしまいがちですが、サイドの二人の振り付けはとっても良いので見逃せないポイントと思います。上の動画はその部分も良く判る映像になると思います。また間奏部分の踊りは変化のあるもので貴重な映像となっています。

こちらは、DVD「キャンディーズ・トレジャー」の4枚目に入っているシングルクリップ集と同じ映像となります。

口パクと思われるのはご愛嬌でしょうか・・・



キャンディーズ・タイムカプセル CANDIES FOREVER キャンディーズ・トレジャー
全曲集(CD) 最後の瞬間(DVD) 貴重なライブ(DVD)

6 コメント

「年下の男の子」への6 件コメントがあります。

  1. わなうさ

     こんにちは。
     私も同感です。本当に楽曲がいいですね!
     自分の中ではこの曲は「歌謡曲」ではなく初の「J-POP」と呼ぶべき歴史的作品だと思っています。他の歌手の曲がこの時点でどうだったのか調べた訳ではありませんが・・。ドラム、ベース、ギターのカッティングも・・素晴らしいです。時代の先を行っています。今聞いても全く古さを感じません。フリでは間奏で横を向いて手を叩くところが可愛いですね(ショートバージョンではカットされてしまいますが)。
     ランちゃんの歌唱もかっこいいです。深夜に一人タクシーで戻って録り直したそうですがボツテイクも聞いてみたいものです。何がまずかったのかな?それにしても「私のこと好きかしら?はっきり聞かせて~」の「聞かせて~」の歌い方がちょっと怖いくらいのリアリティーで迫ってくるように聞こえます。ちょっと音程をはずしているように聞こえますが故意なのでしょうか?というより完全に「シャウト」ですよね?それがかえって迫力を増している感じです。こんなにリスナーに直接迫ってくる歌い方はかつて無かったのではと思ってしまいます。我々年下のリスナーもこれには当時相当ビビリましたよね!
     話は変わりますが、私の通っている会社の近くに「銀座ブロッサム 中央会館」があります。聞くところによりますと公の場での「年下の~」の初披露はこちらだったそうですね。いつも会社から営業にスタートする時中央会館の建物を見て心の中で「ここがJ-POP誕生の地だ!」とつぶやき元気をつけています(笑)
     スーちゃんにとってはシングル曲でのセンター交代は悔しかったと思いますがここでそれを堪えて一生懸命歌ったのもすごいなと思います。スーちゃんの性格の優しさがキャンディーズのベースになっていたのかも?等と想像してしまいます。そういう意味でも真のキャンディーズ伝説の始まりの地とも言えるのではないでしょうか。
     蔵前国技館、後楽園球場、文京公会堂など当時の建物は失くなってしまいましたので「銀座ブロッサム 中央会館」はずっと残して欲しいです。1階のレストランもクラッシックな雰囲気と値段が安いので好きです!
     すみません。またサウンドと関係ない話になってしまいました。

    23 10月 2011 at 23:47:31

  2. admin

    わなうささん、引き続きコメント頂きありがとうございます!

    この曲は、褪せないですね。穂口雄右渾身の一曲なのではないでしょうか。
    個人的な思い出では、自分はこの曲はリアルタイムではなかったので(2歳になったばかりだったので)、小さいころは昔の曲と思っていました(笑)
    ランちゃんはもともと初期の頃はパンチの効いた歌い方の曲が多いですよね。その路線を活かした曲だと思います。

    「銀座ブロッサム 中央会館」のエピソードありがとうございます!ユニークなモチベーションアップ法ですねえ。。

    往時の場所は少なくなっていくのはさびしいですね。地方でははどのくらい残っているのでしょうね。コンサート会場の観点は考えたことなかったですが、リアルタイムの方には特に感慨深いんでしょうね。

    26 10月 2011 at 21:43:41

  3. わなうさ

    先日久し振りに「中央会館」1Fのレストランで昼食をとりました。その時3Fの大ホールの扉があいていたので中を覗いてみました。こじんまりとしたホールですが何か1974年12月の白いコンサート当時の空気を感じ取れたみたいで嬉しくなりました(勿論当時私は行っていませんが・・)。

    尚、私は仕事で首都高速6号線(向島線)を通ることが多いのですが、キャンディーズが2度カーニバルを開催した蔵前からブロマイドの撮影で何度か通ったであろう浅草にかけての隅田川に架かる橋の色ですが・・・
    ①蔵前橋が黄色②駒形橋が青③吾妻橋が赤という具合なことに気が付きました。そこでそれぞれの橋の上を通る度に心の中で色に合わせて三人其々のコールとテープを投げて新たにモチベーションアップしている今日この頃です。しかし蔵前橋と駒形橋の間にもうひとつ緑の厩橋がありますね。そういえばDVDキャンディーズトレジャー3のコンサートではミキちゃんが緑の衣装でしたのでここではおまけでミキちゃんコールをすることにしました。
    ほんとにアホなことばかりやっている私です(笑)

    01 7月 2012 at 2:01:51

  4. admin

    わなうささん、コメントありがとうございます!わなうささんらしい、と思いました。(笑)。
    先日、「愛のフィナーレ」を掲載しましたが、この次は「キャンディー・サンデー」「やさしい悪魔」「悲しみのヒロイン」のどれかを掲載しようと思っておりますので、よろしくお願いします!

    03 7月 2012 at 8:58:26

  5. 庵敦

    なんと、新説!スーさんがセンターを外れたのは
    高校卒業出席日数のため・・・(^^)
    >http://www.asagei.com/6034

    この曲はトム・ジョーンズ「Somethin’ Bout You Baby I Like」
    http://www.youtube.com/watch?v=h2QzK32S42g
    のもじりとか言われりしてますが、ランさんが夜明けにテイクやりなおしのことより録音技術者が吉野金治さんつながりが
    印象的です。朝比奈隆、指揮のブルックナーシンフォニーで。

    いずれにしてもランさんの声質はバックパートには向きませんね。特にアルトは・・・。
    しかしどんどん上達してったのもランさん。本当に素晴らしい。

    03 7月 2012 at 21:16:40

  6. admin

    庵敦さん、コメントありがとうございます!
    いろいろと新情報を教え頂きありがとうございます。色々とでてきてますねえ。色々な偶然(ラッキーなこともそうでなかったことも)があって、今があるのでしょうね。ちょっと大げさな表現ですが・・

    この声質はまさにアイドルの王道ですよね。もしかしたら、そのことを確立したのがランちゃんなのかとも思っていますが。(特に「暑中お見舞い申し上げます」です)

    本当にいい曲です。

    05 7月 2012 at 22:41:17

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