季節のスケッチ

作詞:椎名和夫;作曲:椎名和夫;編曲:船山基紀;
All Songs Box:4枚目16曲目
歌い出し:海をわたる風に 魅せられて 私 風のとりこ
まるで空のような あの人の やさしさがわかるの
ポイント:何気ない曲ですが、あなどれない名曲です。

この曲、本格的な曲と思いました。
と思って調べたら、作詞作曲は「椎名和夫」。くわしくないのですが、ムーンライダーズの結成にギタリストとして参画し、その後もプロデューサー、アレンジャー、ギタリスト、作曲家として活動しているようです。中森明菜、光GENJI、SMAPなどアイドルから井上陽水、RC、山下達郎、中島みゆきなど幅広く手がけているようです。詳しくはこちらをご覧ください。キャンディーズでは、この「季節のスケッチ」のほか、同アルバム「夏が来た!」、「さよならバイバイ」を手がけています。他の曲から特に浮いているわけでは無いですが、独特の雰囲気を持っている曲です。

相変わらずの誉め言葉になりますが、藤村美樹(ミキちゃん)のボーカルがとてもいいです。少女が大人へと変わっていくという歌詞にあわせて、あどけなさを抑えつつも、不安や期待入り混じった複雑な情感をうまく表現した歌唱となっています。サビの部分は、あどけなさを抑えて大人びた表情で歌っています。これまでの曲、「愛の瞬間」などにあるような決して無理して演出した感じでなく自然になっています。そして、最終的に「あこがれ」に結実していくのだなあと思います。

見あきた景色が いきいき見える それが泣きたいほど うれしい
私 もう一人じゃ生きていけない 月並みな言葉だけど



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5 コメント

「季節のスケッチ」への5 件コメントがあります。

  1. わなうさ

     数あるミキちゃんボーカル曲の中でこの曲が一番ミキちゃんパワー全開なのではと思います(「あこがれ」は別格かもしれませんが)。
     理由としては
    ①車で言えば一番そのエンジンのパワーの出る回転数を駆使したドライビングと言えるのではと思えます。レッドゾーンに近い回転域の部分も全くストレスのない操縦ぶりと言えます。しかも中・低回転域での粘りのあるエンジンの特性の生かし方も秀逸です。
    ②メロディ(音階)が激しく上下するためこれを歌いこなせるミキちゃんの実力が際立って聴こえます。
    ③楽器に例えれば良質なアコースティックギターの生音の響きのようで脚色無しにその楽器そのもののポテンシャルを引き出し楽しませてくれているようです。ミキちゃんの体自体がひとつのアコースティックな楽器になったような感じに聴こえます。
     さりげない曲かもしれませんが実に深みのある曲だと思います。
     尚、ちょっと気になることはアルバム「夏が来た」の中で2曲後の「雨の日に偶然」の歌い出し部分とこの曲が表裏一体になっているように聴こえることです。「季節のスケッチ」がメジャー調で「雨の日に偶然」がマイナー調といった具合です。作曲者が二人共ムーンライダースのメンバーだったこと。編曲者が同一なことを考えると何か狙ったのかな?とも思ってしまいますが・・・。

    08 12月 2011 at 22:06:47

  2. admin

    わなうささん、引き続きコメント頂きありがとうございます!
    ご指摘いただいているように、この曲も深い味わいの曲ですよね。ベスト盤だけでは味わえないこの魅力を幅広く知っていただきたいものです。

    ご指摘いただいている「雨の日に偶然」との類似性ですが、自分もそう思います。こちらの歌の歌詞も抒情的なフレーズが印象的な歌ですよね。

    夏が来た!は統一感を意識したアルバムだなあというイメージが強いです。春一番で一通り完成された感があるので、そこから先を目指したのでしょうか?

    16 12月 2011 at 20:32:56

  3. わなうさ

     adminさん、ご返信有り難うございます。
     「夏が来た!」のアルバムはいい曲が多くしかも「夏」をテーマにしたコンセプトアルバムに仕上がっていますね。もしかしてこの時代にはそういったアルバムはあまり無かったのではと思います。ほんとキャンディーズはアイドルではなく完全にアーティストとして評価すべきと考えます。堅い言い方になってしまいすみません。
     「雨の日に偶然」に関しましては、珍しくミキちゃん力んだのかな?という感じはします(サビの部分)。声量がありすぎるのかもしれませんね。しかしミキちゃんの人間味が味わえてそれはそれで嬉しくなってしまいます・・。

    18 12月 2011 at 9:09:02

  4. Yoshi

     女だてらにとママは言うけれど~ 私もう1人じゃ生きてゆけない 月並みな言葉だけれど~

     耳に残っていた歌詞です 曲名がわからず 聞きたくて探してしまいましたw

     「女だてらにとママはいうけれど」 で検索 ブログでヒットしたものがありました
     開いたら 題名が わが愛しのキャンディーズ  NHK-BS ドンピシャですw

     その人も「女だてらにとママはいうけれど~ もう誰にも止められない。」
    の歌詞が耳に残っていたそうです

     初めて買った4曲入りレコードの一曲だったとか 私の記憶ではアルバムの中の曲だったと思いましたが 次の日のブログを見て納得しました

     HIT PACK SERIES 哀愁のシンフォニー  レコード あの頃流行った4曲パックのシリーズだったんです

     哀愁のシンフォニー 季節のスケッチ ハート泥棒 SAMBA NATSU SAMBA  の4曲入り  で 季節のスケッチ だと 分かりました

     やっぱり 記憶に残る曲なんですね 

     あらためて聞くと 女の子の決意が伝わってくる歌詞ですね

     当たり前なのですが ミキさん イイ曲 歌ってます キャンはいいな~^^

     

     

     

    07 9月 2012 at 16:28:14

  5. admin

    Yoshiさん、コメントいただきありがとうございます!
    「女だてらにとママはいうけれど」このフレーズ実に印象的です。自分は「見あきた景色が いきいき見える」の方を引用していましたね。どちらもすごく良くて「泣きたいほどうれしい」です。
    こういう曲が耳に記憶に留まることは幸せなことだと思います。
    ミキちゃん、キャンは最高です!

    11 9月 2012 at 22:24:17

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