ふたりのラヴ・ソング
言わずと知れた(?)、カーペンターズのカバー曲。実際のオリジナルはSteeve Eatonの1974年の作品で原題は「All You Get From Love Is A Love Song」。しかし、やはりカーペンターズの邦題をつけているということで、カーペンターズからのインスパイアだったのでしょう。(「涙の乗車券」もそうなんでしょうね。)
英語のオリジナルではなく、日本語詞で歌っています。アルバム「キャンディ・レーベル」のA面で唯一のカバー曲です。ということは、ほぼオリジナル扱いという位置づけなのでしょうか。カーペンターズのシングルの発売は1976年6月。ほぼリアルタイムでの取り上げです。
日本語の訳詩は森雪之丞、編曲は馬飼野康二です。
二人のラブソングの動画
これをアップいただいた方もこの曲でキャンディーズの素晴らしさを再認識したとコメントされてますね。同感です。
二人のラブソングの魅力
キャンディーズバージョンの「二人のラブソング」の特徴は、カーペンターズのオリジナルより若干テンポを落としている点、また、原曲に比べると明らかにボーカルのウェイトを高めたアレンジとなっている点にあると思います。(途中から聴くと、「この曲どこかで聴いたことあるけど何だろう?」と思う人もいるのでは)
このアレンジはミキちゃんのボーカルを存分に活かすための意図と思います。キャンディーズは初期から「イエスタディ・ワンスモア」などのカバーもしていますが、ちょっと背伸び気味の印象も受けます。
しかし、この曲では、単なる模倣ではなくオリジナリティも追求し、この曲の魅力を再発見させることに成功させている。大袈裟ですが、カレン・カーペンターのボーカル、カーペンターズのアレンジに肩を並べたといっても過言ではないのでしょうか。
ぜひともこれはリチャード・カーペンターに聴いていただき、感想をいただきたい。そして不可能ではありますがカレンにも、届いてほしい・・・
カーペンターズバージョンはこちら。
そしてオリジナル、Steve Eatonの「All You Get from Love Is a Love Song」。初めて聴きましたが、なかなかいいですね。
全曲集(CD) | 最後の瞬間(DVD) | 貴重なライブ(DVD) |
まだ加えないといけない個所(訳詩と編曲について)もあるのですが、先んじて公開してしまいました。別途追加する予定です。
05 12月 2012 at 20:24:01
こんにちは。
このカーペンターズバージョンのカレンの歌い方(ちょっとカントリーぽく歌ってますが)は初期のミキちゃんが得意としたストレートにヴィ~ンと歌う歌い方の典型的唱法かと思います。その曲を敢えてこの時期ミキちゃんが得意としていたハスキー唱法でアダルトに歌いあげたのは何か自分のキャリアをステップアップさせようとする決意のようなものを感じます。
また森雪之丞氏の歌詞もなかなかですね!出だしの「冷たい雨なら防げても、涙をしのげる傘など無い・・」には独特の歌の世界に引きずり込まれる感じです。
尚、サックスソロもいい感じですね。誰が吹いているのか知りたいですね。音に温かみがありそれでいて音の輪郭がはっきりしていますので古村敏比古氏のプレイの様にも聴こえますが・・?
admin様のおっしゃる通り、この作品は単なるカバーとは思いません。
また貴重なSteve Eatonオリジナルバージョンのアップ有り難うございます。こちらはジャジーな雰囲気でこれまたいいですね!
15 12月 2012 at 15:06:36
三人それぞれの恋のヒロイン世界がありますが、
ミキさんが木管系のソロなんかと創り出す味わいは
彼女独特の声質と詠い節と結びついていいものがありますね。
連想してしまいました。
>http://www.youtube.com/watch?v=njhZF_4VhZU
スーさんの素敵な深さとはまた違って・・・。
16 12月 2012 at 13:07:57
わなうささん、コメントありがとうございます。
歌詞も英語の翻訳と思わせない自然さがありますね。プロの技です。
サックスは誰なのでしょう?この辺は疎いので・・MMP(スペクトラム)の方もかなりレベル高いのかなと思っていて、そうなのかと思っておりました。
オリジナルはまた別の曲のようで面白いですね。リチャード・カーペンターのアレンジがうまいというのでしょうか。
20 12月 2012 at 8:57:36
庵敦さん、コメントありがとうございます。
また音源の紹介ありがとうございます。色々と聴かせてもらっています。貴重ですね。
この時期の独唱タイプの歌は、三者三様で味わい深いですね。自作曲の聴き比べも楽しい限りです。
20 12月 2012 at 20:44:44
カーペンターズとほぼリアルタイムでの取り上げ、というのにはビックリですね!ミキちゃんが聴いてすぐに選定されたのでしょうかね~。そしてすぐにこれだけ歌い方をアレンジしてしまうとは!?恐れ入ります。その辺の流れも興味深いです。。。
尚、admin様に恐れながら申し上げます。Sugar Candy KissのHomeのページのメンバー紹介が「藤村美紀さん」になっておりますので「藤村美樹さん」に訂正お願い出来れば幸いかと存じます。
21 12月 2012 at 19:53:10
わなうささん、コメントありがとうございます!
誤字、大変失礼しました。人のは気が付くのですが、自分でやってしまっていましたね…ご指摘大変ありがとうございます。
先日、庵敦さんに紹介いただいた音源を聴くと非常に積極的に洋楽を取り入れているのがわかりますよね。時代もあるとは思いますが、本当に好きだったのだと改めて思いました。またそれを単なる模倣でなく、自らの表現にしようとしているところは音楽性の高さを感じますね。
21 12月 2012 at 20:34:39
洋もの和訳版にしろ、オリジナル言語版にしろ
ミキさんの存在感は見事なものがありますね。
声質も良いけれど、それ以上にその歌に対する魂の入り方が
いかにも洋風に嵌っていて、本当にすばらしい。
これなんかもご参考のひとつ。
>http://www.youtube.com/watch?v=oW-pGFPmiCE
19 1月 2013 at 10:16:28
庵敦さん、ありがとうございます。歌に対してどう解釈して表現しようかまじめに考えている姿勢が表れていると思います。
リンクありがとうございます!
自分はイーグルスも結構なファンでしたが(自分の洋楽事始めです)これは知りませんでした・・・しかも日本語。すごいタイムリーに取り上げているのですね。純粋にビビりました。
22 1月 2013 at 8:59:18