くちづけのあと
作詞:竜真知子;作曲:穂口雄右;編曲:穂口雄右;
All Songs Box:2枚目18曲目
歌い出し:午後のお茶の苦さが 今はなぜかわかるの あなたの愛のために 大人になるつもりよ
ポイント:初期の中ではかなり本格的な曲です。
All Songs Box:2枚目18曲目
歌い出し:午後のお茶の苦さが 今はなぜかわかるの あなたの愛のために 大人になるつもりよ
ポイント:初期の中ではかなり本格的な曲です。
「傷つく世代」の記事でも書いたのですが、初期の伊藤蘭(ランちゃん)は、結構はじけた感じで歌う曲が多いのが特徴ですが、この曲では、非常に大人っぽくしっとりと歌い上げています。このような歌い方は、後の「片想いの午後」や「アン・ドゥ・トロワ」につながるランちゃんの重要な一側面を作っているように思います。アルバム「年下の男の子」に収録されており、このアルバムではもちろん「年下の男の子」やアルバム版の「春一番」が注目されるとは思いますが、ランちゃんのターニング・ポイントという意味ではこの曲も注目しても良いようのではないでしょうか。
イントロの部分や、中間部、
まだ早すぎると ささやく声がする
でも一人じゃない 私になりたいの
のコーラスもすばらしい。そのあとの余韻に浸るような
この唇に残る口づけのあと
の部分へのつながり、その歌いっぷりは単なるアイドルの領域を超えているように思います。自分としては、楽曲、アレンジとも1975年の日本にこのレベルの歌謡曲が存在していたということ自体、驚きでもあります。
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