キャンディーズ～Sugar Candy Kiss

「お元気ですが」は、アルバム「その気にさせないで」のA面5曲目。サビ以外はほぼスーちゃんの独唱となっています。歌詞の季節は秋から冬にかけての失恋（？）曲ですが、全体的に明るい曲調の中に一抹の寂しさを醸し出すという仕上がりになっています。

アルバム「その気にさせないで」は「年下の男の子」と「春一番」という名盤の間に挟まれていて若干見逃し気味ですが（ビートルズでいうと「for sale」でしょうか）、この曲や「片思いの午後」、「どれがいいかしら」、「二人のラブトレイン」とソウルフルなナンバーが目立つ作品です。この曲「お元気ですか」も洋楽の要素をうまく消化しつつ、かつ日本語の歌詞でも違和感のない仕上がりになっています。
作曲の加瀬邦彦といえば、元ワイルドワンズで、沢田研二の楽曲提供やプロデュースを手掛けた音楽界のキーパーソンの一人。（今もだいぶ活発に活動されているようです）。ちなみにワイルドワンズメンバーといえば渡辺茂樹がMMPとして後期キャンディーズを支えたりとかなりゆかりが深いですよね。

お元気ですかの動画

ライブではないですが、ありました。この曲の良さ、スーちゃんのボーカルの可愛らしさを理解していただけるのではと思います。

お元気ですかの聴きどころ

。このR&B的（？）な曲にソフトタッチのスーちゃんのボーカルがなぜかぴったりはまっているのが不思議です。こういう曲のスーちゃんのボーカルは本当に大好きです。

かれ　はに　おど　りを　おぼ　え　さ　すー
こお　ひい　しょ　っぷの　ゆげ　のい　ろー

この歌いだしからのテンポ良さは上記のように普通の8ビートというより、ほぼ2拍子の進行が生み出しているのではないでしょうか。

一人ぼっちは慣れっこと　無理に強がりいいました
ところでお元気ですか　私は相変わらずよ

このサビの展開！サビのコーラスがキャンディーズらしさをキラリと垣間見せます。そして間奏のホーンセクション。全体のアレンジを含めこの辺りの手を抜かない作り込みは編曲の穂口雄右の功績なのでしょうか。

曲調が個人的に似ていると思ったのがイーグルスの「ロング・ラン」です。イーグルスのロング・ランは1979年。「お元気ですか」は1975年。何とも先進的な曲でしょうか。

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