黄色いビキニ

アルバム「危ない土曜日/キャンディーズの世界」に収録。このアルバムは1974年6月発売です。おニャン子など、後の秋本康の曲を連想させますが、当然こちらの方が大分先に世に出ています。歌詞は山上路夫。抒情派と思いきや、こんなポップな歌詞も手掛けているとは、恐るべし・・・。

さらに作曲は森田公一、編曲が穂口雄右。現在のアイドルグループの曲にも通じる、ポップな歌謡曲、という仕上がりになっています。

黄色いビキニの動画


これはどうやらファイナルカーニバル(のラジオ放送)が音源のようです。貴重ですね~。ほかのライブでも歌われていたのでしょうか?

黄色いビキニの魅力

キャンディーズの曲では、「オムレツを作りましょう」、「恋はふわふわ」などと同系列の、屈託のない青春ソング(?)だと思います。こういう曲って眩しいですね。。齢を重ねるとこういう曲の眩しさがたまらないです(超個人的感想です)。
こういう曲で、他のグループと違うキャンディーズならではの魅力といえば、3人のボーカルにあるといえるでしょう。この3人の声の重なり(ユニゾン・コーラス含めて)が、オープニングから最後まで隙なくぴったりと息の合っていて、それぞれの声色というより、まさにキャンディーズ・ボイスを作り出しています。(この曲のリード・ボーカルは誰といえばいいのでしょう?)「黄色いビキニ」は、このキャンディーズ・ボイスの魅力を味わうには非常に良い曲だと思います。

また、アレンジ面では、バックの分厚さをかなり感じます。「あなたに夢中」、「そよ風のくちづけ(盗まれたくちづけ)」などの初期の曲に比べると楽器数も多いように思います。ホーン・ストリング・ギター・フルート(?)・木琴(??)、そしてコーラス。ドラムやベースはしっかりしているものの全体の割合としては目立っておらず、調和的な印象を受けます。結構はじけた歌詞にまけない、夏のエネルギッシュさを表現しているようなアレンジになっているのではないでしょうか。ギターはオープニングの跳ねるような切れの良さに耳を奪われがちですが、リズムとしてもしっかりした演奏をしていて好印象を受けます。のちの「夏が来た!」に通じるものを感じます。
そして、歌詞。まあ、健康的で、いい歌詞ですね・・

初めて二人で来たの 真夏の渚
夢のように 幸せなのよ
とてもすてきだよとあなたが言った 黄色いビキニ
小麦色になれば もっと似合うかしら
はじめてきたの 真夏の渚
空も海も 二人を呼ぶわー

聴いていると、なんだか現実とのギャップにちょっと寂しくなりますね・・



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4 コメント

「黄色いビキニ」への4 件コメントがあります。

  1. うめじい

    こんにちは

    この曲は、最初聞いたとき(もちろん最近)ちょっと若々しすぎて照れくさいなと思ったものです。またなんとなく「ビキニスタイルのお嬢さん」(もっと古い)を思い出しました。

    一方、曲想は後のキャンディーズの歌の一つのパターン(ハートのエースとか、恋の操り人形、暑中お見舞い・・)につながっていくものを感じます。(ただそれらと違うのは、冒頭部が曲の最後に繰り返されないところ)

    また中間の歯切れのいいパッセージと、最後の部分ののびやかな曲調、「そーらもー」の「も」のところの絶妙な和音など実に見事な仕上がりで、完成度高し、と、今ではお気に入りの歌になっています。

    26 8月 2012 at 17:23:17

  2. わなうさ

    歌詞が結構刺激的なのですがキャンディーズが歌うとホント可愛く健康的になっちゃいますね。全然いやらしさがないです。
    サウンド的にはユニゾンからコーラスになる時の音の広がり、コーラスからユニゾンになる時の音のまとまりがたまらないです。三人の声質の相性がすごくいいということを再認識させられる曲ですね。
    ファイナルカーニバルでも取り上げたと言うことは三人共この曲をかなり気に入っていたのではないかと思います。

    29 8月 2012 at 21:39:35

  3. admin

    うめじいさん、コメントありがとうございました!返信遅くなってしまい申し訳ございません。

    キャンディーズの曲は聴くほどに味が出てきますよね。ユニゾンとハーモニーの流麗かつ巧みな使い分けが夏のさわやかな風のように感じると思います。共感してもらえてうれしいです。

    07 9月 2012 at 20:28:06

  4. admin

    わなうささん、ちょっとご無沙汰しておりました。コメントありがとうございます!

    健康的、ですよね。自分の中では「PAPER PLANE LOVE」「オムレツを作りましょう」とか「夏が来た!」と同列で本当に幸せな気分にしてくれる曲です。

    今気づいたのですが、ファイナルカーニバルではプログラムの関係もあったのかもしれませんが、「夏が来た!」が割愛され、こちらは演奏されているのですね。どこで判断がされたのか、興味深いです。

    07 9月 2012 at 20:34:56

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